麦・播種作業で気を付けるポイント
麦は将来立派となる茎(分げつ)を初期生育にしっかりと確保していく必要があります。
初期生育を充実させる為には土壌改良や元肥の施用も重要となりますが、「播種深度」も同様に重要な要素となります。
「播種深度」の違いによる生育の差を見てみましょう。
適正な播種深度の方が、葉色が濃く、株も張っている様子が分かります。
同じ播種日、施肥量であっても「播種深度」が異なるだけで、圃場の外観からも判断できる程、生育差が生じる事があります。
それぞれの圃場で抜き取った株の様子を見てみましょう。
「播種深度」が深い圃場では徒長しているだけでは無く、茎(分げつ)の発生が抑制されており、初期生育の遅延(生育不良)に繋がっています。
その年の天候や圃場条件、播種機の種類により難しい部分もありますが、太く充実した茎(分げつ)を確保して立派な穂を確保する為にも「播種深度」については深すぎにならないよう、播種機を調整した上で作業を進めましょう。